アップル、iTunesの料金体系変更・コピー防止機能なしで販売へ
ニューヨーク(ウォール・ストリート・ジャーナル)米アップル(Nasdaq:AAPL)は6日、オンラインストア「iTunes(アイチューンズ)ストア」の料金体系を変更し、デジタル著作権管理(DRM)ソフトウエアによる楽曲コピー防止機能を外すと明らかにした。オンライン楽曲販売の世界最大手である同社の取り組みは、業界全体の同様の動きを加速させる可能性もある。
アップルは6日、サンフランシスコで開催中のイベント「マックワールド・カンファレンス&エキスポ」で、これまでほとんどの楽曲で1曲99セントとしてきた販売価格を3段階制にする、などの改革を打ち出した。
この日壇上に現れて変更について説明したのは、1997年から毎年マックワールドの基調講演を行ってきたアップルのスティーブ・ジョブズ最高経営責任者(CEO)ではなく、マーケティング責任者のフィリップ・シラー上級副社長。アップルは先月、今後は見本市への参加を減らし、2009年を最後にマックワールドへの出展をとりやめるとし、ジョブズCEOはマックワールドに出席しない、と述べていた。同CEOは5日、自身の体重が減少する原因になっている「ホルモンの不均衡」の治療を受けていると明らかにした。
アップルの取り組みの一部は、デジタル音楽市場の変遷に対応するための動きともとらえられる。ニールセンのサービス「サウンドスキャン」によると、昨年の有料ダウンロードの伸びは27%と、前年の45%から大幅に鈍化した。
オンライン楽曲販売市場でのアップルのライバルも現れた。米インターネット通販大手アマゾン・ドット・コム(Nasdaq:AMZN)のサイトの価格設定はiTunesより低く、コピー防止機能を付けずに楽曲を配信している。
アップルは、今回の変更の理由について「顧客にとって素晴らしい」としたほかは、コメントを避けた。
シラー上級副社長は、4月から導入するiTunesの新料金プランでは1曲の販売価格が69セント、99セント、1.29ドルの3段階になり、楽曲の「大多数は69セントになる」と語った。ただ、事情筋によると、アップルや大手音楽会社が売り上げ拡大を図るなか、iTunesの収入の大半を稼ぎ出す人気タイトルのほとんどは1.29ドルに設定される見通しという。
音楽会社がiTunesに楽曲を提供する際の卸売価格も、この新料金体系を反映させるため変わる見通し。アップルと音楽大手各社は、合意条件に関するコメントを避けた。
アップルは、現在リストに掲載されているうちの800万曲について、コピー防止のためのDRMを即日、外すことも明らかにした。残りの200万曲についても3月末までにDRMを外す予定。
アップルのDRMによって、iTunesユーザーは、米マイクロソフト(Nasdaq:MSFT)の携帯音楽プレーヤー「ズーン」や米サンディスク(Nasdaq:SNDK)のプレーヤーなどの他社製品を利用しにくくなっている。DRMのため、iTunesで購入した楽曲をアップルの携帯音楽プレーヤー「iPod(アイポッド)」や携帯電話機「iPhone(アイフォーン)」以外の機器で再生するのは困難あるいは不可能になっていた。
アップルは、すでに英EMIグループ(EMI.LN)や多数の独立系レーベルの楽曲を、DRMをかけずに販売しており、今後はそのほかの大手音楽会社であるソニー(NYSE:SNE)傘下のソニーBMGミュージックエンタテインメント、仏ビベンディ(12777.FR)傘下のユニバーサル・ミュージック・グループ、米タイム・ワーナー(NYSE:TWX)傘下のワーナー・ミュージック・グループの3社が保有する楽曲も含め、すべてをDRMフリーに移行させる。
また、以前iTunesで購入した楽曲も30セントでDRMフリー版にアップグレードできるようにする。
アップルはそのほか、iPhone 3GでのiTunesからの楽曲ダウンロードが6日から、無線インターネット網に接続せず、携帯電話ネットワークを通じてできるようになる、とした。携帯電話版サイトの価格設定、品ぞろえ、品質はオンライン版と変わらないという。
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